2014年7月26日土曜日

丘陵コースのパー3

近頃丘陵コースのパー3や、短いパー4などで、極端な受けグリーンや左右への片流れ、ときには奥に向かって急傾斜などといった設計のホールに遭遇します。こんなホールで、上下のラインに対して直角、つまり真横の位置にでもボールが止まろうものなら、もうどうゴルフスイングして良いかと茫然自失になることがあるでしょう。
「神よ!」と諦めの気持ちでカップ目がけて一直線にゴルフスイングしても、途中からどんどん離れていくばかりで、上りとはいえ確率の悪いロングパットが残ってしまいます。
勘頼みではなく、なんとか合理的に2パットでおさめる方法はないものでしょうか?
一般に行われている方法は、つぎの二通りでしょう。
イ、曲がりの幅を予想し、カップの左右目がけて直線的かつ強めに打つ。
ロ、ラインの曲がりの頂点を予想し、そのポイント目がけて打つ。
これらの打ち方には、それぞれメリットとデメリットがあります。
イは、目標の方向がはっきりしているのは良いのですが、反面打ち出す強さと下り幅を同時にイメージすることが難しく、概してオーバー目に打ってしまい、再度曲がりのラインが残って、3パット以上の大叩きになりやすくなります。
よく「ネバーアップ・ネバーイン」とかいわれて、カップより上め(俗にいう「プロサイド」)にボールを打つのが常識と思い、オーバー目に打つ人が多いのですが、恐ろしく確率の低いこのケーースでは無謀で、決して得策とはいえません。

2014年7月25日金曜日

ダウンスイングのゴルフスイング

ダウンスイングのゴルフスイングの一瞬にガニ股スタイルになるため「シッティングダウン」と称して強調する人もいますが、これも腰の回転に付随した結果の現象なのです。
ところで筋肉は、引き伸ばされている繊維が縮む際に力を出す組織で、縮んだ筋肉が伸びても力の根源とはなりません(注=力こぶをいくら伸ばしても、まったく無意味です)。
腕力より背筋・腹筋・大腿筋を鍛えたほうが、飛距離は確実に上がります。
したがって、ダウンゴルフスイングで力を発揮する主役は、巻き上げられた右大腿部の筋肉と右足首・右の胸筋、左半身の背筋と左腰上部の筋肉、それに腹筋等です。これまで強調してきた右大腿始動は、あくまで主力の筋肉を動かす初期動作で、上記の筋肉の収縮力を総動員してゴルフスイングが成り立っていることは、いうまでもありません。
筋肉の説明に少々立ち入り過ぎましたが、さりとてダウンゴルフスイングの開始時に、個々の筋肉の動きを考えている暇などありません。やることは、グリップをトップの位置に置いたまま、ただひたすら腰を左後方に回転することに意識を集中するという一点です。この腰の動きを習得するには、クラブなしでトップの姿勢をとってから、左手でズボンのベルトの左端をつかみ、一方右手の平を腰の右端後方に当てて、両腕で腰を回転させてみましょう。右腰と右膝がねじり込まれる様子が実感できるはずです。
これまで、再三にわたり右膝の左膝方向へのねじり込みの重要性を強調してきましたが、過剰に右膝頭を意識したゴルフスイングを行うと、かえって膝の関節が伸び切ったり、あるいは曲がって前方へ突き出したりして、円滑な回転を妨げる要因になりかねません。あくまで大腿筋を巻き戻し→腰を円滑にターンさせるつなぎ役と考えてください。ひとたび腰の回転が始まれば、トップで伸びていた背筋はさらにいったん引き伸ばされ、その後収縮して腰と肩の回転のラグを生じ、クラブを加速する力の根源となりまず。

2014年7月24日木曜日

ボールの置き場所

ゴルフスイングのボールの置き場所はボールを中心にして自分が動いてセットするか、逆に自分を固定してボールを動かしてセットするかの差です。多分にプレーヤー自身の性格やフィーリングが影響するのですが、自分に良い方法をとるべきです。ただ、双方の構えたときの感じはかなり違います。左足カカト線上にセットした場合は飛球線方向に振り抜きやすく、目標を意識しながらインパクトの前後を直線的に振り抜いていくスインガータイプの人に向いているうえ、特にショートアイアンのように方向重視のケースに最適でしょう。ただし、大前提である両肩のラインを、飛球線と平行にセットすることが難しくなる欠点があり、常に気をつかいます。
一方ボールを右に移動する場合は、両肩・腰・膝のラインを飛球線と平行に保って構えるのに好都合です。またアイアンショットで、打ち込みを強くしてターフを取ってスピンをかけていくヒッタータイプの人に向いています。もっとも、後に述べるように、短いクラブでボールを右に寄せ過ぎると、窮屈で回転軸が左に倒れやすくなり、ダフリやトップの原因にもなりかねませんから注意が必要です。
いずれにしろ、それぞれにメリット、デメリットがありますので、好みできめれば良いと思います。もちろん二つの方法をクラブの長短で併用している人もたくさんいます。
なお、クラブメーカーの人から小耳にはさんだ話ですが、「クラブ設計の基本コンセプトでは、クラブが短くなるにつれてボールを右に移動させることが前提になっている」とのことです。

2014年7月23日水曜日

グリップする上でのチェックポイント

グリップする上での重要なチェックポイント
「ゴルフはグリップに始まりグリップに終わる」といわれる位に、握り方をほんの少し変えただけで、ゴルフスイングも球筋も一変してしまいます。このため、上級者になればなるほどグリップに気をつかい、終生改良に余念がないのが実情です。
この項目は、事実上本書の核心部分のひとつであり、これができずにゴルフスイング作りに行きづまり、上達を妨げられている人があまりに多いので、ぜひご精読ください。
まず最も強調したい点は、私の見るかぎり十中八九のアマチュアゴルファーの左手の握り込みが浅いこと。つまり手の平を空(上方)に向けて握っているのです。また、人によっては親指だけをシャフトの右側に離して置いていますが、このケースでも手の平が空(つまりは上向き)を向いた通称ウイークグリップになっているのです。この握り方は、ゴルフスイング作りに決定的な悪影響を与え、上達の過程で大きなブレーキになりますので、以下でお話するように改善することをおすすめします。
特にインターロック型グリップをしている人で、右手の小指を左の人差指と中指でできるV字の付け根に深く密着して握ると、この形になってしまいます。

2014年7月22日火曜日

ステイ・ビハインド・ザ・ボール

ボールの後ろに体を置いて打つには?

ステイ・ビハインド・ザ・ボール。ボールの後ろに体を置いたまま打つ。これが飛距離を出すための鉄則です。
体が前につっ込んだら、上から叩きすぎて天ぷらショットになるか、それともフェースが開いて右に飛ぶか。ぃずれにせよ、円軌道が左にズレてくるのです。バランス的に見ても、体が前につっ込んでいるのだから不安定です。
ボールを前にすればどうしても叩かなければの意識が過剰に作用するものです。その当然の反応として体や腕が前に出ようとする。しかし、この動きは極力、押さえたい。頭とボールは遠くの位置関係にあったほうが、大きなアークが描けるのです。体が左に寄るの
は頭とボールが近づくことです。これではビハインド・ザ・ボールにはならない。
体をボールの後ろに置いて打つためのイメージづくりは、まず左足かかとを浮かせてアドレスをとります。かなりの右体重になりますが、それくらい極端な構えをとります。
この姿勢で打つ。ダウンで左に体重を乗せていくことなど意識しないで構えたところで打つ。
左足かかとを上げるのがつらいのであれば、ボールを1個、左足かかとの下に置いて、それを踏みつけても同じです。
左足を上げて立つことによって体が左につっ込むのを防ぐ。体を右に置いたまま打つわけですが、この方法で打つと、おもしろいことにインパクトの音が大きくなることがあります。ヘッドの抜けがいいせいか、ビシッといい音がする。この現象が起きるのは、じつは体が左につっ込んでいた証拠なのです。動きすぎた体がいい意味で止まってきたのです。

2014年7月21日月曜日

顔を上げるゴルフスイング

顔を上げて打ったほうが体がよく動く

最近は顔を上げて打つ一流プロが増えています!インパクト前に目標のほうに顔を向けながらフォースに入る。そのほうが体をまわしやすいためでD・デュバールやA・ソレンスタムなどはその代表的プロです。
確かにヘッドアップすまいとして顔を右足の前の地面やボールに釘づけにしたままでは体が回転しにくい。
しかし、誤解のないようにここで触れておきたいのは、彼らが顔を早く上げているからといって、顔と一緒に体を起こしたりはしていません。ヘッドアップにはなっていないのです。
顔を上げても打てるというのでその形だけを真似するとミスショットになるので注意が必要です。
全体のバランスを見るとわかります。顔を早く上げたからといってインパクトの態勢は崩れていませんデュバールはインパクトでは体重を右に残しているのです。そこを見落とさないこと。顔を左に向けるものの、体はボールの後ろにおいた態勢で打つという原則は守っています。ここに安定性と飛距離の出る秘密があるのです。
顔が上がると、たいていの陽合体がボールを追いかける態勢になります。
その結果、上体が泳ぎ、軸がブレるのでせっかくのバランスが崩れてしまいます。
デェバールは斬新な打ち方をしているといえますが、意識的に顔を上げることがよい結果をもたらすとはいいきれません。
それより下半身は左に移動させますが、頭はボールの後ろに置いて打つ体重はあくまで後ろに残しておくことが大切です。

2014年7月20日日曜日

グリップの不安とトップ

グリップに不安があってトップが狂う

ゴルフスイングのトップではクラブフェースの向きは45~60度の範囲で空を向いた角度。これが軌道面に対してオーソドックスな向きです。
もしフェースがそれ以上に正面を向いた角度におさまっているようなら軌道に対してオープンになっています。その結果フェースが開いたまま戻りスライスにつながってきます。
反対にもっと空を向いた角度になっていると軌道に対してクローズになっているのでフックしやすくなります。
なかにはフェースが正面から下を向いた形になる人がいます。これは問題で「まっすぐ上げて、まっすぐ下ろす」という簡単な軌道をループさせているのです。
トップでフェースの向きが狂う原因はグリップの握り加減が強すぎるケースがあります。たとえば、雨の日などグリップが濡れていると手の中でクラブがすべりやすくなり、トップであわてて握り直すことがありますが、もし、こんな操作を行えばフィーリングがなくなり正しいゴルフスイングもできなくなります。
グリップに不安があると、力を入れてしっかり握ろうとしまギュッと握り締めたために、その途端にクラブがどこにおさまっているか自分でわからない状態になります。すると手や腕にまで力が加わり、力の弱い手首が負けて甲側に折れ曲がる現象が出てくるのです。グリップを通常10の力加減で握っているとしたら、2程度に押さえてみる!それほど力加減が強すぎる例が多い。もっと弱く、人にクラブを引っぱられたらスポッと技けるくらいの力で十分です。
グリップだけを取りにげた場合、それくらい弱めて、はじめて手全体で包み込む感じのフイット感が生まれてくるのです。
手の力加減がつかめないのなら
トップで左手親指の腹にシャフトが乗るようにする。そうすれば、シャフトのバネ性が感じられ、トップの位置が安定します。