2014年7月25日金曜日

ダウンスイングのゴルフスイング

ダウンスイングのゴルフスイングの一瞬にガニ股スタイルになるため「シッティングダウン」と称して強調する人もいますが、これも腰の回転に付随した結果の現象なのです。
ところで筋肉は、引き伸ばされている繊維が縮む際に力を出す組織で、縮んだ筋肉が伸びても力の根源とはなりません(注=力こぶをいくら伸ばしても、まったく無意味です)。
腕力より背筋・腹筋・大腿筋を鍛えたほうが、飛距離は確実に上がります。
したがって、ダウンゴルフスイングで力を発揮する主役は、巻き上げられた右大腿部の筋肉と右足首・右の胸筋、左半身の背筋と左腰上部の筋肉、それに腹筋等です。これまで強調してきた右大腿始動は、あくまで主力の筋肉を動かす初期動作で、上記の筋肉の収縮力を総動員してゴルフスイングが成り立っていることは、いうまでもありません。
筋肉の説明に少々立ち入り過ぎましたが、さりとてダウンゴルフスイングの開始時に、個々の筋肉の動きを考えている暇などありません。やることは、グリップをトップの位置に置いたまま、ただひたすら腰を左後方に回転することに意識を集中するという一点です。この腰の動きを習得するには、クラブなしでトップの姿勢をとってから、左手でズボンのベルトの左端をつかみ、一方右手の平を腰の右端後方に当てて、両腕で腰を回転させてみましょう。右腰と右膝がねじり込まれる様子が実感できるはずです。
これまで、再三にわたり右膝の左膝方向へのねじり込みの重要性を強調してきましたが、過剰に右膝頭を意識したゴルフスイングを行うと、かえって膝の関節が伸び切ったり、あるいは曲がって前方へ突き出したりして、円滑な回転を妨げる要因になりかねません。あくまで大腿筋を巻き戻し→腰を円滑にターンさせるつなぎ役と考えてください。ひとたび腰の回転が始まれば、トップで伸びていた背筋はさらにいったん引き伸ばされ、その後収縮して腰と肩の回転のラグを生じ、クラブを加速する力の根源となりまず。

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